相続した実家や、現在使用していない住宅の庭木が伸び続けていませんか。
空き家は日常的に庭の状態を確認する人がいないため、枝が隣家や道路へ伸びていても気づくのが遅れがちです。久しぶりに現地を確認したところ、庭木と雑草で建物が見えなくなっていたというケースもあります。
空き家の庭木を放置すると、落ち葉や越境枝による近隣トラブルだけでなく、強風時の枝折れや倒木、雨どいの詰まり、害虫の発生などにつながる可能性があります。
今後も定期的に管理できる木は剪定、遠方に住んでいて管理を続けられない木や、隣家・道路へ大きく伸びた木は伐採を検討しましょう。空き家を売却・解体する予定がある場合は、伐根や草刈りまで同時に行うと、その後の土地利用がスムーズです。
この記事では、名古屋市を中心に愛知県全域で庭木の伐採を行う伐採ヤマトサービスが、空き家の庭木を放置するリスク、剪定と伐採の判断基準、料金の目安、遠方から依頼するときの確認事項を解説します。
空き家の庭木を放置すると起こりやすい問題
隣家や道路へ枝が伸びる
空き家の庭木で特に注意したいのが、枝が敷地の境界を越えてしまう問題です。
枝が隣家へ伸びると、次のような迷惑をかける可能性があります。
- 落ち葉が隣家の庭や駐車場へ落ちる
- 枝が屋根や雨どいへ接触する
- 日当たりや風通しを悪くする
- 枝が窓や外壁へ当たる
- 果実や種が隣地へ落ちる
- 強風で折れた枝が車や建物へ落下する
道路側へ伸びた枝は、歩行者や自転車の通行、道路標識やカーブミラーの見通しを妨げることもあります。
近隣住民から連絡を受けて初めて庭木の状態を知ることもあるため、空き家は定期的な確認が必要です。
庭木の落ち葉や越境枝については、以下の記事でも詳しく解説しています。

枯れ枝の落下や倒木の危険が高まる
庭木は、外から見ただけでは内部の腐食や根の弱りを判断できないことがあります。
特に、次のような状態は注意が必要です。
- 木が建物や道路側へ傾いている
- 枝の一部が枯れている
- 幹に大きな亀裂や空洞がある
- 幹や根元にキノコが生えている
- 根元の土が盛り上がっている
- 強風時に根元が動く
- 台風や強風で太い枝が折れた
- 木全体の葉が急に減った
- 電線へ枝が接触している
枯れ枝や腐食した幹は、台風や強風で突然折れる可能性があります。
危険な状態の木は、剪定や伐採に適した季節まで待つ必要はありません。
木へ近づいたり揺らしたりせず、離れた場所から木全体と根元を撮影し、専門業者へ相談してください。
雨どいや屋根を傷める
屋根の上まで枝が伸びると、落ち葉が雨どいへたまり、雨水が流れにくくなることがあります。
雨どいが詰まると、水があふれて外壁を汚したり、建物周辺へ水が集中したりする原因になります。
枝が屋根や外壁へ繰り返し接触すると、瓦、雨どい、外壁などを傷める可能性もあります。
空き家では雨漏りや外壁の損傷に気づくのが遅れやすいため、建物へ接触している枝は早めに処理することが重要です。
ハチや害虫が発生しやすくなる
枝葉が密集して風通しが悪くなると、害虫が発生しやすい環境になります。
人の出入りが少ない空き家では、軒下、生垣、植え込み、物置の周辺などにハチの巣ができても、長期間気づかないことがあります。
庭木の剪定や草刈りを始める前に、枝葉の間や建物周辺にハチが出入りしていないか確認してください。
ハチの巣がある場合は、剪定や伐採の前に駆除が必要です。
雑草と庭木で敷地へ入れなくなる
庭木だけでなく雑草も伸びている空き家では、庭の奥まで入れなくなることがあります。
地面が見えない状態では、次のような危険を確認できません。
- 段差
- 石や切り株
- 排水ます
- 放置された道具
- 枯れ枝
- 害虫やハチの巣
- 建物や塀の破損
伐採作業を安全に行うため、先に草刈りをして作業場所や搬出経路を確保することもあります。
空き家の管理責任は誰にある?
名古屋市は、空き家とその敷地の所有者または管理者には、周辺の生活環境へ悪影響を及ぼさないよう適切に管理する責任があると案内しています。
また、放置された空き家が原因で人がけがをしたり、物を壊したりした場合は、所有者が損害賠償を請求される可能性があります。
管理状態が悪い空き家については、行政から助言や指導などを受けることもあります。
名古屋市によると、倒壊するほどの危険性がなくても、樹木が繁茂するなど管理が不十分な空き家は、空家法に基づく勧告の対象になる可能性があります。
勧告を受けると、土地に適用されていた住宅用地の特例から除外され、固定資産税などが上がる可能性もあります。
登記上の所有者が亡くなっている場合は、法定相続人に管理責任が発生する場合があります。
「誰も住んでいないから管理しなくてもよい」ということではありません。所有者や管理者が定期的に状態を確認し、周囲へ影響が出る前に対処する必要があります。
空き家に関する制度や責任は、物件の状態や権利関係によって異なります。詳しくは、物件がある自治体や法律の専門家へ確認してください。
空き家の庭木は剪定と伐採のどちらがよい?
庭木を残す場合は「剪定」、木そのものを撤去する場合は「伐採」を行います。
| 作業 | 内容 | 適しているケース |
|---|---|---|
| 剪定 | 不要な枝を切り、木を残す | 今後も定期的に管理できる |
| 伐採 | 木を根元付近から切る | 木が不要で管理を続けられない |
| 伐根 | 伐採後の切り株と根を撤去する | 売却・建築・駐車場利用などを予定している |
| 草刈り | 敷地内の雑草を刈る | 作業場所や通路を確保したい |
剪定が向いているケース
次のような場合は、木を伐採せず剪定で対応できる可能性があります。
- 今後も空き家を定期的に訪問できる
- 将来その家へ住む予定がある
- 思い入れのある庭木を残したい
- 問題になっている枝だけを切れば解決できる
- 木の高さや枝の広がりを抑えたい
- 継続して管理を依頼できる
ただし、一度剪定しても枝は再び伸びます。
空き家が遠方にあり、今後も定期的な管理が難しい場合は、剪定を繰り返す費用と伐採費用を比較する必要があります。
伐採が向いているケース
次のような場合は、木を残さず伐採する方法を検討します。
- 今後、庭木を管理する人がいない
- 空き家へ頻繁に行けない
- 枝が隣家や道路へ大きく伸びている
- 木が建物や電線へ接近している
- 木が高くなりすぎて剪定費用がかかる
- 幹や根元に腐食が見られる
- 台風や強風による倒木が心配
- 土地や建物の売却を予定している
- 解体や駐車場工事を予定している
剪定しても継続的な管理ができないことが明らかな場合は、早い段階で伐採した方が、将来の維持管理費を減らせる可能性があります。
愛知県一宮市で30年間放置された空き家の伐採事例
伐採ヤマトサービスでは、愛知県一宮市で約30年間放置されていた空き家の伐採と草刈りを行った実績があります。
現場では、高さ5m以上の庭木と膝丈を超える雑草が密集し、道路から建物が見えない状態でした。
倒木や隣地への越境が心配される状態だったため、次の作業を行いました。
- 大型樹木の伐採
- 中型木と低木の伐採
- 敷地全体の草刈り
- 枝葉や木くずの搬出
- 伐根
- 作業後の整地
作業後は密集していた草木が撤去され、建物と敷地全体を確認できる状態になりました。
空き家は放置期間が長くなるほど、木の本数、枝葉の量、処分量が増える傾向があります。どこから手を付ければよいか分からない状態でも、現場を確認したうえで必要な作業をご提案します。
実際の作業写真はこちらで確認できます。

空き家の庭木を伐採した方がよい状態
枝が境界を越えている
すでに隣地や道路へ枝が伸びている場合は、苦情や事故が発生する前の対応が必要です。
境界付近の木は、切った枝を隣地へ落とさないよう、ロープを使用して少しずつ下ろすことがあります。
屋根より高くなっている
空き家の屋根を超える高さまで成長した木は、地上から状態を確認しにくくなります。
高所作業車を設置できない狭い場所では、木へ登る作業やロープ作業が必要になることもあります。
木が建物側へ傾いている
幹が住宅、道路、隣家などへ傾いている場合は、通常の伐採より慎重な作業が必要です。
特に、傾きが急に大きくなった木や、根元の土が動いている木には近づかないでください。
木とつる植物が絡み合っている
長期間放置された庭では、複数の木、竹、つる植物、雑草などが絡み合っていることがあります。
どの幹や枝がどこへつながっているか分からない状態では、切断した枝が予想外の方向へ動く危険があります。
枝が電線に接触している
電線付近の枝を自分で切るのは危険です。
感電や停電事故につながる可能性があるため、木と電線の位置が分かる写真を撮り、専門業者へ相談してください。
状況によっては、電力会社や通信事業者への確認が必要です。
空き家の庭木を自分で伐採してもよい?
高さが低く、幹が細く、周囲に建物や電線がない木であれば、自分で処理できる場合があります。
ただし、空き家の庭木は長期間手入れされておらず、見た目以上に枝や幹が重くなっていることがあります。
次の条件に当てはまる木は、自分で伐採しないでください。
- 脚立に乗らなければ届かない
- 幹が太く、倒れる方向を安全に制御できない
- 木が住宅や道路側へ傾いている
- 枝が屋根や電線へ接触している
- 幹や根元が腐食している
- 隣家との間が狭い
- 切った枝を安全に落とせる場所がない
- チェーンソーの使用経験がない
- 伐採した枝や幹を運び出せない
空き家では、塀、屋根、物置などが老朽化している可能性もあります。
自分で伐採できるかは、木を切れるかだけでなく、切った枝を安全に下ろし、周囲を傷つけずに搬出できるかまで含めて判断してください。
名古屋・愛知での剪定・伐採料金
以下は庭木1本または草刈り作業の基本的な料金目安です。空き家の敷地全体を整理する場合は、木の本数、草木の密集状態、廃材の処分量、搬出経路などを確認して総額を見積ります。
剪定料金の目安
| 木の高さ | 剪定料金 |
|---|---|
| 0~3m未満 | 2,500円~/本 |
| 3~4m未満 | 8,000円~/本 |
| 4~5m未満 | 14,000円~/本 |
| 5~7m未満 | 20,000円~/本 |
伐採料金の目安
| 木の高さ | 伐採料金 |
|---|---|
| 0~3m未満 | 6,000円~/本 |
| 3~4m未満 | 12,000円~/本 |
| 4~5m未満 | 20,000円~/本 |
| 5~7m未満 | 30,000円~/本 |
| 7m以上 | 現地確認後に見積り |
草刈り料金の目安
| 面積 | 草刈り料金 |
|---|---|
| 50㎡まで | 8,000円~ |
| 50~100㎡ | 15,000円~ |
| 100㎡以上 | 要相談 |
料金はあくまで目安です。
正式な料金は、木の高さや太さ、作業場所、使用する機材、枝葉の処分量などによって変わります。
詳しい伐採料金については、以下の記事をご覧ください。

空き家の伐採料金が高くなりやすい条件
空き家だから一律に料金が高くなるわけではありません。
ただし、長期間管理されていない空き家では、次の条件が重なりやすくなります。
- 木の本数が多い
- 枝葉が密集している
- 雑草やつる植物が絡んでいる
- 作業場所まで安全に入れない
- 建物や塀が傷んでいる
- 隣家や道路に枝が越境している
- 高所作業車を設置できない
- 切った枝や幹の処分量が多い
- 車両を敷地の近くへ置けない
- 伐根や整地も必要になる
同じ高さの木でも、広い場所で根元から倒せる場合と、住宅に囲まれた場所で枝を一本ずつ下ろす場合では、作業時間や必要な機材が異なります。
費用を確認するときは、次の項目が見積りに含まれているか確認しましょう。
- 伐採または剪定作業
- 草刈り
- 枝葉や幹の回収処分
- 搬出作業
- 高所作業車や重機
- 養生
- 伐根
- 整地
- 消費税
- 追加料金が発生する条件
基本作業費だけでなく、作業後に希望する状態まで含めた総額を確認することが重要です。
伐採後の切り株は撤去するべき?
庭木を根元付近から伐採しても、通常は地中に根と切り株が残ります。
切り株を残すか、伐根するかは、今後の土地利用によって判断します。
切り株を残せるケース
- 当面は土地を使用しない
- 通路や工事の邪魔にならない
- つまずく心配がない
- 伐根費用を抑えたい
伐根を検討したいケース
- 土地や建物を売却したい
- 空き家を解体する予定がある
- 駐車場へ変更したい
- 防草シートを施工したい
- 新しい木を植えたい
- 切り株が通路の邪魔になる
- 切り株から新しい芽が出ている
根の近くに水道管、排水管、建物の基礎、塀などがある場合は、すべての根を撤去できないことがあります。
伐根については、以下の記事で詳しく解説しています。

遠方から空き家の伐採を依頼するときの確認事項
名古屋市は、遠方に住んでいて時間がないなど、自分で空き家を適切に管理することが難しい場合は、管理を依頼することも必要だと案内しています。
遠方に住んでいる方が伐採を依頼する場合は、次の情報を準備しておくと相談がスムーズです。
- 空き家の住所
- 所有者または管理者の氏名
- 依頼者と所有者の関係
- 木の本数とおおよその高さ
- 隣家や道路へ枝が伸びているか
- 鍵を開ける必要があるか
- 敷地外から作業場所へ入れるか
- 駐車場所があるか
- 枝葉や幹をすべて処分するか
- 作業前後の写真が必要か
- 立ち会いが可能か
所有者以外の方が依頼する場合は、原則として所有者の承諾を確認する必要があります。
共有名義の土地や相続手続き中の物件では、作業を依頼できる権限があるか事前に確認してください。
写真を送ると見積りがスムーズ
空き家が遠方にある場合でも、現地の写真があれば概算をご案内できることがあります。
撮影しておきたい写真は次のとおりです。
- 敷地と建物の全体
- 木の根元から先端まで
- 幹の太さが分かる写真
- 隣家や道路へ伸びた枝
- 屋根や電線との位置関係
- 玄関や門から木までの通路
- 作業車を置ける道路や駐車場所
- 切り株や雑草の状態
木が高くて1枚に収まらない場合は、根元、中間、上部に分けて撮影してください。
写真だけでは、枝の重なり、幹の腐食、地面の傾斜、搬出経路などを判断できない場合があります。
正確な料金は、現地確認後に決定します。
空き家の庭木を再び放置しないための対策
管理する木を減らす
今後も空き家として所有する場合は、すべての庭木を残す必要があるか見直します。
道路側や境界付近の木、高くなりやすい木、毎年大量の落ち葉が出る木などを伐採すると、今後の管理負担を減らせます。
定期的に写真で状態を確認する
現地へ行けない場合は、家族、管理会社、近隣の協力者などに写真を撮ってもらう方法があります。
同じ位置から定期的に撮影すると、枝の伸び方、幹の傾き、雑草の増加などを比較しやすくなります。
売却や解体前に庭を整理する
庭木や雑草が建物を覆っていると、外壁、基礎、塀などの状態を確認しにくくなります。
売却査定、解体工事、土地測量などを予定している場合は、その前に伐採や草刈りを行うと、敷地全体を確認しやすくなります。
伐採と草刈りをまとめて依頼する
庭木と雑草の両方が伸びている場合は、まとめて見積りを依頼すると、作業範囲と総額を把握しやすくなります。
車両や機材の手配をまとめられるため、伐採と草刈りを別の日に依頼するより、全体の費用を抑えられる可能性もあります。
空き家の庭木に関するよくある質問
- 空き家へ立ち会わなくても見積りできますか?
-
敷地外から木や周辺状況を確認できる場合は、立ち会いなしで確認できることがあります。
門の施錠、敷地への進入方法、所有者の承諾などを事前にお知らせください。
- 写真だけで料金は分かりますか?
-
写真から概算をご案内できる場合があります。
ただし、木の正確な高さや太さ、枝の重なり、幹の腐食、搬出経路などは、現地でなければ分からないことがあります。正式な料金は現地確認後に決定します。
- 隣家から苦情を受けています。すぐ対応できますか?
-
予約状況や現場の安全条件によって異なります。
枝が屋根、電線、道路へ接触している場合や、木が傾いている場合は、問い合わせ時に詳しい状況をお知らせください。
- 木を全部切らず、隣家側の枝だけ剪定できますか?
-
木の状態や枝の位置によっては対応できます。
ただし、片側の太い枝を大量に切ると樹形のバランスが変わることがあります。木を残して管理できるか確認したうえで、作業方法を決めます。
- 伐採後の枝や幹も回収できますか?
-
回収・処分にも対応しています。
処分量や搬出条件によって料金が変わるため、見積り時にすべて回収するか、敷地内へ残すかをお伝えください。
- 草刈りと伐採を同時に依頼できますか?
-
同時に依頼できます。
雑草で木の根元や通路が見えない場合は、草刈りで作業場所を確保してから伐採を行います。
- 空き家の庭木は冬まで待った方がよいですか?
-
落葉樹は冬に葉が減るため、枝の状態を確認しやすく、搬出する枝葉の量も少なくなる場合があります。
ただし、枯れ木、傾いた木、電線へ接触している木、すでに近隣へ迷惑をかけている木は、適期を待たず早めに相談してください。
まとめ|空き家の庭木は問題が起きる前に整理する
空き家の庭木は、所有者が気づかない間に隣家や道路へ伸びることがあります。
放置を続けると、落ち葉や越境枝による近隣トラブル、枯れ枝の落下、倒木、雨どいの詰まり、害虫の発生などにつながる可能性があります。
今後も定期的に管理できる木は剪定で大きさを抑え、管理を続けることが難しい木は伐採を検討しましょう。
土地の売却、建物の解体、駐車場への変更などを予定している場合は、伐採後の伐根や草刈りも含めて見積りを依頼すると、必要な費用を把握しやすくなります。
伐採ヤマトサービスでは、名古屋市を中心に愛知県全域で、空き家の庭木1本から複数本の伐採、剪定、草刈り、伐根まで対応しています。
空き家の庭木でお困りの方は、木全体、幹の根元、隣家や道路との位置関係、敷地への進入経路が分かる写真を、メールフォームまたはLINEからお送りください。
写真から概算をご案内できる場合があります。正確な料金は現地確認後に提示し、作業内容と総額にご納得いただいてから作業を開始します。



